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よく見る「日々ビジネスを取り巻く環境は変化しています。そのため企業は○○をしていく必要があり…」という内容。言わずもがな、だと思います。
ですがこれは占い師に「最近悩んでることありますね?」といわれるようなものです。
つまり、問題の本質を捉えていないということです。
経営問題は平均化されていて、解決策もたくさん提示されていて、その上で未だに問題があふれている…?そんなことってあり得るのでしょうか。

私は、企業1社ごとに問題も課題も、解決策も、プロセスも何もかもが違うと考えております。当然です。要因は様々ですが、まず大前提として「人」が違うためです。
こと経営・ビジネスに関する「すべき論」は、この瞬間にも「すべきではない論」に変化する可能性、もしくは実際に変化しています。本当に語るべきは少なく、時代や環境変化でも色褪せません。

では変化しない根本的な本質とは。

それはビジネスとは「人」が「人」に行っている諸活動の一つに過ぎないという事実です。
中小企業診断士も言わば「国が認めた経営の専門家」という一つの機能であり、その機能を提供するのは人であり、便益を享受する対象もまた人であるということを忘れてはいけないと考えています。

最終的には「人と人を大事にしている」という結論にいたる理由です。
そのうえで目標達成や課題解決についての機能的なお話を3つ記載します。

概要

  • 短期的には経営改善への対応は財務諸表を起点とするのが有効である
  • 中期的にはすべての企業が陥る近視眼的状況の回避・脱却を念頭に置く必要がある
  • 長期的に強みのある企業へと昇華するためには、トップ自らが旗振り役となる全社的な経営判断が必要になる

機能的なお話-1-

短期的な改善を考えると、非常にわかりやすいのが財務諸表起点でのお話です。
「損益計算書(P/L)・貸借対照表(B/S)・キャッシュフロー計算書(C/F)」といった財務諸表起点の改善、というのは目にされたことがあるかと思います。

諸々の経営指標から課題・問題点を抽出・把握し、改善に繋げます。
数値や指標はうそをつきませんので、間違いはありません。
この切り口は、いわば「応急措置的」かつ「短期的」なものであると考えております。

長期的な話と一部内容が重複しますが、ここで思うことは、社長や経営者・事業者は財務や会計ではなく、本業(=自社の強み)に注力して実力を発揮したいとお考えのはずです。
伸ばすべきドライバーはまさに本業のはず。
そこで「それでは財務諸表を!」というのは共感を得にくいだろうなあと考えています。
大変に重要な切り口なのですが、それこそ中小企業診断士でなくても代替士業、サービスはいくらでもあります。

また、○○業界の財務諸表は○○である、といった「べき論」により特徴が薄れて平準化された企業になりかねません。乱暴に言うと、企業独自の強みが消えてしまう可能性もあるわけです。

財務諸表は経営判断の重要資料であり、企業が積み上げてきた実績として課題・問題発掘や解決に、私も覚悟をもって閲覧させていただきます。

ここで私があえて述べたいことは、一次情報の考え方です。
つまり「社長や経営者や従業員、ステークホルダーといった、企業に関わる人の生の声」を最重要視しております。判断材料の根拠としては利用しますが、「人と人」の会話や対話を大切にしており、より複合的に判断いたします。

もちろん、財務諸表・経営指標値が低空飛行の場合は最優先で指摘・改善項目ポイントとしますし、数値改善を全面的に提案します。判断や分析において数値判断を軽んじることとは全くの別問題というのは言わずもがなです。

財務諸表は継続的に注視する必要もあることから、長期的改善計画と捉えることもできます。しかし、最終的には企業としての経営指標判断力を身に着けることを前提とすれば、もはや問題にもなりません。そのためには「自社で改善を行うことができる能力の獲得」を目指す必要があります。一緒に頑張って能力を身につけましょう。

機能的なお話-2-

中期的に考えると、「外部の人の目」というものがどうしても必要になります。
経営は人が行っている活動であるからには避けて通れません。

内部の目、主観的な意見、中からの同じ角度、いつもと同じだと気づけない。

分野や業界に精通した専門家、何もかも知っている人ほど、新しい発想を生み出すことが難しくなります。何故か。スペシャリスト故に、何もかもを知っているからです。
皮肉にも、これまで組織として培った能力や知識・経験、人材、といった自社の強みや専門性の高さ全てが、課題や問題解決の視野を狭くします。近視眼的状況は、能力の高低や規模の大小に関わらず、必然といえます。

外部の目、客観的な意見、外からの違う角度、切り口だからこそ気付ける
お客様(取引先)目線が重要と叫ばれる理由は、意識していても自社や同業界の目線で物事を考え、判断してしまうためです。
結果、徐々にではありますが、確実に新たな価値創出や改善行動の創発は難しくなります。
また、経営バランスが損なわれているにも関わらずその事実を認識できていない、自浄作用が機能しない状況は致命的です。

この問題が客観性を有するコンサルタントという職業を存在可能にする理由でもあります。
そこで、国に認められた経営コンサルタントである、中小企業診断士としての出番です。
幅広い業界業種の知見活かし、課題・問題解決にて提案させていただきたいと考えております。

まず、現状の課題や問題を認識しましょう。
その為には、内部の人・外部の人、更に言うと「○○の視点」が大切です。

財務諸表についてのお話でも触れましたが、人と人を大事にする理由の一部に、コンサルタントにおける機能的価値のコモディティ化が顕著で人・モノ・情報といった代替品が氾濫している、という側面も否定できていません。

機能的なお話-3-

長期的に考えると、いわゆる「ブランディング」の領域を意識されているかどうかが重要であると言えます。
特色=強み=土台がしっかりとしており、顧客からのロイヤルティが高く、顧客離反も少ないため、環境変化にも強くなれます。加えて、商品価値、企業価値、付加価値(収益)がグッと高まります。

また自社のあるべき姿というものを全社的に共有できているため、トップからミドル、ロワーに至るまで、場面ごとの経営判断がブレません。
簡単には意思決定を要する場面において「AかBかCかD…」のいずれかを選択する際、社長と現場の社員が「B」と声がそろうか、決断できるかどうかです。

内部外部のイメージに齟齬が無い分、自社内部の業務効率の向上や、市場マーケティングも浸透し易いでしょう。

そのためには経営者や社長の方々はもちろん、従業員や顧客の方々まで、ステークホルダーを含めた全体との親和性、コミュニケーションが重要です。
理由は、その人と人との接点、外部内部の様々なタッチポイントにおいて企業イメージが心の中に構築されていくためです。必ずしも広告などのプロモーションの身で構築されるものではありません。
社内での何気ない会話、社外での従業員の所作を見た利用者の中に蓄積されていきます。

私が人と人を大事にする理由です。

注意して頂きたいのが目先のキャッシュを確保する、というお話とは別問題と考えなければならないということで、長期的視点としていることです。しかし、強い会社を目指す上で欠かせず、事業計画自体がこれらの内容に沿って作成されるのが望ましいと言えます。
結果としてしっかり自社ブランディングを育んだ企業は将来的に適切なリターンが期待できます。